不動産担保ローンの審査が通るかどうかの重要ポイントの一つが返済負担率です。返済負担率とは「1年間のすべてのローン返済額を年収で割った数字」をいいます。誰もが生活しながらローンを返済していますので、収入すべてを返済につぎ込んでしまえば生活ができず、最終的にはローン返済が滞ることになるでしょう。つまり、収入に比べてローンが多すぎるということです。ローン返済は住宅ローンだけではなく、自動車ローンや教育ローンなども含めての計算となるのです。
例えば、さまざまなローン返済額が毎月8万円であったとしましょう。年収が300万円の方ですと、8(万円/月の返済額)×12(ヶ月)÷300(万円/年収)×100(%)=32%ということになります。年収300万円ということは手取りで20万円弱ということで、そのうち8万円が返済に充てられるするとかなりの生活困難になりかねません。そうなると生活費優先で返済できなくなるか、返済するためにほかのローンに頼り始めるか、いずれにしても返済不能に陥るのは目に見えています。そこで金融会社としてはそうならない歯止めとして返済負担率の上限を設けているのです。
年収400万円以下の場合には返済負担率30%以下、年収400万円以上の場合には35%以下というように定め、それ以上の負担率になるような不動産担保ローンは審査で落とすことになります。こうした審査基準を厳しいと見るむきもあるでしょう。しかし、年収に見合わない多過ぎる融資ローンは結局のところ借主の首を絞める結果になりますので、それを未然に防ぐのであれば仕方のないことでしょう。不動産担保ローンも自分の身の丈に合った、分相応な商品を選びたいものです。